ことある事に、
いろんなうんちく話をしていると・・・
さぞかし読書家だと思われることもあるが
・・・実は読書は大の苦手。
そもそも読むのに相当時間がかかるタチ。
流し読みということが、どうしてもできない。
そこで知識の基は何かと言えば
・・・最初は漫画。
人物伝にしても、
小学生が読むような
漫画版の人物伝をまず最初に読み、
興味を覚えたら少しずつ高度な本に移る。
体よく言えば・・・
アウトラインをつかんでから、
詳細を詰めていく、といった感じだ。
ところが最近の子供たちは、
漫画ではなくゲームで知識を得ているようだ。
戦国時代の対戦ゲームには、
有名な武将や周囲の人々が登場する。
姿形は「北斗の拳」のような劇画タッチで、
教科書に出てくる
のっぺりした肖像画とは比較にならないが、
時代背景や人間関係は歴史通りで・・・
なるほど、これなら充分にアウトラインはつかめる。
学校が休みの前の日だけ
私の隣で寝ると決めたという
小3の次男と寝床で歴史の話になった。
授業ではまだ日本史など習っていないだろうに、
織田信長や豊臣秀吉、濃姫なんて名前が
スラスラ出てくる。
信長が天下統一寸前に殺され、
その後、秀吉が天下統一を果たした
・・・なんていう
歴史上の流れも間違ってはいない。
・・・が、そこはしょせん小学3年生。
「じゃあ天下統一って何?」
・・・と聞けば
「わかんない」
・・・で、そこを補足しながら会話は進む。
思わず笑ってしまったのは・・・
明智光秀の話になった時。
本能寺の変を語る小学3年生は
真剣な表情で・・・
「アキチ ミツヒデ」
・・・と言ってた。
中3の長男に話を聞きながらゲームをしてるから、
音として人物の名を覚えてる。
聞いて覚えたものは、
自分が知ってる近い名詞に整理することで
理解しようとから・・・
「明智」は「空き地」になってしまった。
いつも「空き地」で戦ってるから「アキチ ミツヒデ」。
まぁ、新しいことの知り始めは、こんなものだ。
やがて次男が
日本史の授業で
戦国時代の話になったら・・・
「明智光秀!
ああ、あのカッコいい武将だ」・・・と、
まずゲームを思い出して
反射的にそう思うんだろうな。
知識は楽しみから入った方が、
はるかに記憶には残るだろう、な。