20081102
でじたけ流 教育論

第431回

娘のお茶会


現在、小6の娘は、
小学校に入学した時から
近所のお茶の先生のところに通って、
週一回ペースで茶道を習っている。

男兄弟に囲まれて、
きわめて男っぽく育っているために
スカートをはくのは・・・
ピアノの発表会と葬式の時だけ。

しかし、年に一度のお茶会では
着物を着て作法を披露しなければならない。

近所の公民会で催される秋祭りでは、
絵画や書道、パッチワーク等々・・・
地元にあるさまざまな同好会が集まって
展覧会を開いている。

今年も先週末に開催され、
そこで小学生としては最後のお手前披露となった。

娘が緊張した面持ちで
畳の上をすり足で歩き、お茶をたてる姿は、
これまでも何度か見ているが・・・
正直、見る度に吹き出しそうになってしまう。

まるでお茶くみのからくり人形みたい。

加えて・・・
かなりかっぷくが良くなった今年の着物姿は、
お茶会というより、
相撲の新弟子検査のようだった。

そんなことを言ったら本人が傷つく
・・・なんて思う人もあるだろうけど、
うちの娘の場合は一緒に笑い飛ばす。

ようするに、傷つくかどうかは、
言われた本人の感覚と
誰に言われたかによって決まるもので、
言われた内容によって決まるものではない。

笑いをこらえながら見ていても
娘の緊張は、
やがてこちらにも伝わって来る。

先生は普段通りにやればいい・・・と言うが、
普段通りにいかないのが、こうした発表の場。

緊張感が薄い練習ばかり何度繰り返していても、
なかなか成長にはつながらず、
かえって惰性で物事を進めることにもなりかねない。

こうした緊張する場面を
何度体験してきたかが・・・
成長の大きな要になるんだろうと
・・・あらためて思った。



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