20081005
でじたけ流 教育論

第427回

見方・描き方


中3の長男は絵を描くことが苦手だ。
美術の宿題より、数学の方が楽しいという。
・・・まるで私と正反対。

苦手なものは、どうしても時間がかかる。
逆に得意なものは、どんどん進む。

私の場合・・・
小、中、高校と、美術の時間は、
たいてい人が1枚描く間に2〜3枚は描けた。

その子供であるにもかかわらず、
長男の場合は、
いつも提出時間にさえ間に合わないらしい。

絵を描くことは、すっかりあきらめたと見えて、
美術の宿題がある時には、
必ず私の元へスケッチブックを持ってやって来る。

実際、描かせて見ると・・・確かにヘタッピ。

絵がヘタ、というより・・・
絵の描き方がヘタなんだ。

写真を見て写す時にも、
どこが一点が気になってしまうと、
そこばかり描いては修正してる。

そういう描き方では、
確かに時間はなくなってしまう。

まずザッと全体像を描く・・・
それから描き込みをはじめて、
最後にポイントとなる部分を
時間をかけて整えていく。

そうした基本をまず
美術の時間に教わってないのかなぁ・・・。

いくら或る一点にこだわって、
時間と労力をかけたところで、
最終的に完成が間に合わなければ意味がない。

第一・・・
一点から描き込み始めるというやり方には
・・・大きな落とし穴がある。

それは・・・
仮にその部分がうまく描けたつもりでいても
描いてる位置が不適切
・・・ということが、しばしば起こるから。

絵が難なく描けると、得をすることは多いが、
何もうまく描けないからといって悲観することはない。

ただし・・・
出来はどうあれ、全体から部分を見るという
描き方だけはシッカリ身につけておかないと
・・・何をやっても困ることになりかねない。



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