20071104
でじたけ流 教育論

第379回

時代の顔


金を貯めるのは不得手だ。

そこで、
ずいぶん前からやっているのが
・・・500円玉貯金。

おつりでもらった500円玉は、
つかわずに貯金する。

500円玉専用の貯金箱を買って、
一度満タンまで貯めたら
・・・26万円もあった。

ま、結局・・・
銀行に入れてしまうと
アッという間になくなってしまうんだけど、ね。

私が500円玉を集めてると知ってる子供たちは、
時々、500円玉を持って
100円玉に両替をしにくる。

子供たちにとっては・・・
100円玉の方が、使い勝手はいいらしい。

そして私は・・・
強制的に貯金させられる。

ところが、最近・・・
同じ両替でも
小2の次男の両替依頼が変わってきた。

500円玉を100円玉に・・・ではなく、
500円玉2枚を千円札に替えてくれ、という。

ムシキングにもそろそろ飽きてきたのと、
お札を持っている・・・という方が
何だか金を持っている感を感じるようになったらしい。

つい先日も千円札に両替をしてやった。

・・・ところが、
差し出した千円札をしげしげと眺めて
「何か違う」と言う。

別に偽札でもないし・・・
私もしばらくその疑問が何であるのか
理解できたなった。

・・・が、しばらくして気づいた。
肖像がひとつ前の夏目漱石だったんだ。

ようするに次男の常識では
千円札は野口英世のはずで・・・
見覚えのない顔に不思議さを感じた
・・・というワケ。

こちらの感覚からすれば、
漱石の千円札なんて、
ついこの間の話のようだが・・・
そんなに昔のことだったかと、
しばしこちらも不思議な感覚にとらわれた。

さすがに聖徳太子は見なくなった・・・な。

それより何より
・・・二千円札は、いったい何処へいったんだ?



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