20061029
でじたけ流 教育論

第326回

走れ!サッカー小僧


小1の次男が参加している
町内のサッカーチームの試合を
はじめて観戦した。

ダブタブの黄色いシッツに
ダブダブの赤いパンツ。

確か箱根の彫刻の森美術館にあった
「将軍の孫」という彫刻を思い出す。

あいかわらず
ハッキリとしてルールもわからないのに
次男も試合に出場。

まぁ、まわりのメンバーも
同じような状態だとは思うけど。

さて、試合開始・・・!

キーパーを除いた
相手チームを含めた20人が
ボールの近くに
一斉に固まったまま・・・
その集団が砂煙を上げながら、
ひたすらグランドの中を移動していく。

最初の頃は、
それでもみんなボールを追うのだが、
途中で飽きてしまう子が出てきたり、
ぶつかってケンカになる子もいたり。

コーチが叫ぶ指示の内容は、
端で聞いていると、
一生懸命なところ申し訳ないけど
・・・つい吹き出してしまう。

「こら!そこ、砂遊びするな」
「寝るな!」
「ケンカすんな!」
「おい!キーパーは手使っていいんだよ」

まるで日光猿軍団の調教師だ。

だけど教育というものは結局
・・・こういうことの繰り返しなんだろうね。

もちろん、
言って聞かせることも重要だけど、
言って聞かせた意味を感じさせるには、
実際の経験が伴わなければならない。

その証拠に・・・
こんな試合をしていても
・・・やっぱり負ければ悔しいんだ。

頭で理解しているだけでは、
それで出来るつもりになるだけで、
悔しさも感じなければ
喜びも実感できない。

頭は体の、ほんの一部に過ぎないことを、
つねに意識しておく必要はあるな。


でじたけ流 教育論