20050327
でじたけ流 教育論第244回

244 人生のY字路


最近・・・
間もなく小6になる長男が
私が書いた本を読んでいる。

自分たちのことについて、
客観的に書かれているものを読む
・・・というのは
いったいどんな気持ちなんだろう?

子供たちにとっては
アルバムを開くようなもの
・・・なのかもしれない。

少なくとも、今の年齢では、ね。

親にとっては
ついこの間、のことも
子供にとっては
ずい分むかしの話に思えるらしい。

大人になってからの10年は
見た目には
あまり変わりがないけれど・・・
小学生にとっての10年は
人生の大半だし、
10年前には
日本語も話せなかったわけだし。

普通に食べて
普通に寝るだけで
成長が感じられる10年と、
よほど自分が覚悟して
自分で決めた目標に向かっていかないと
成長できない10年の違いは大きい。

社会に出るまでは
みんなだいたい同じ。
20代後半から30代前半になって
家庭を持つようになると・・・
仕事の仕方も
夢の追い方も・・・
かなり違ってくる。

最初はちょっとした違いなんだけど、
ちょうどY字路を
右と左に別れたように・・・
時間が経つと
もう、まったく違う場所にいる。

40代になって
ふと、まわりを見渡すと
かなり景色が変わってきていることに
気づかされる。

新しい仲間がいる代わりに
昔、机を並べていた連中の
陰すら見えなくなっていたりする。

向こうからも
こちらが見えないわけで・・・
どっちが離れたとも
言えないんだけど、ね。

長男の小学校では
終業式の日に
6年からの新しいクラスが
発表されたらしい。

一番の仲良しと
また同じクラスになれた、と
喜び勇んで帰ってきた。

あと30年くらい経っても
同じ奴と一緒に笑えたら
・・・最高だぞ。


でじたけ流 教育論

[ BacknumberBBS 御意見番 ]