20041010
でじたけ流 教育論

第221回
るべきこと、えるべきこと


亀が全滅してしまった。

何が悪かったのか、まだよくわからない。
次々に弱っていったところをみると
病気かもしれない。

それにしても・・・
亀もまともに育てられなかったとは
何とも情けない。

奇しくも
最期まで頑張っていたのは
・・・脱走亀だった。

会社のメダカや
縁日でとってきた金魚。
長男が飼っていたカブトムシ。
そして今度は亀。

うちの小さな裏庭は
長女の作った
小動物たちの霊園になってしまった。

動物は可愛いけれど
死んでしまうと可哀想だから
飼うのは躊躇する。
・・・そういう考えの人も多い。

私もその通りだと思う。

もしも、私に子供がいなかったら
むしろ動物は飼わなかったかもね。

たくましく生きていくうえで
死を意識することは
とても重要なことだと思う。

動物はちゃんと面倒を見ないと
病気になったり死んだりする。

そのことは
「たまごっち」や「ムシキング」じゃあ
知ることはできない。

それを知らずに大人になることの方が
はるかに怖いと思う。

高校時代に
8ミリフィルムで自主映画を作った。

タイトル前には
以下のようなナレーションが入っている。

「戦争を体験した大人たちは
 今は平和だと口ぐせのようにいう。
 平和・・・?
 その陰にはいったい何があるのだろう。
 死と隣り合わせの生活の中で
 人々は生きることを喜びを
 知っていたに違いない。
 しかし・・・今」

もともと、この文章は
映画に入れるためにではなく
どんな映画を作りたいかを
スタッフに知らせるために書いたものだった。

これを読んだスタッフの一人が
「これ、このまま使えよ」と言った。
「じゃあ、おまえ読んでよ」
ということで言い出しっぺの彼は
しぶしぶナレーションとしても
参加することになった。

そして、その彼も・・・
今はこの世の人ではなくなってしまった

春になったら
動物たちを埋めた場所に
何か花の種をまけば・・・と
長女に言った。

そうしたら今度は花になる。

長女は今から
何の種をまこうか悩み初めている。


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