20040627
でじたけ流 教育論

第206回
供に教わるPR


よく、セールスの極意として
売り込みに行った先の子供やペットを誉めろ
なんてのがあるけど・・・

何か物を売り込みたい時には
それを買ってくれる相手に直接じゃなく
その相手が大切にしているものから責める
・・・というのは確かに有効だと思う。

ダイレクトに責めようとしても
はじかれちゃうけど、
何かワンクッション・・・
ことに大切にしているものに対しては
どんな人でも
つい隙を見せてしまうものだから、ね。

先日、次男が幼稚園で
ハンドソープのボトルをもらってきた。

もちろん、ハンドソープのメーカーが
どこかの広告代理店を使って
幼稚園にタイアップを申し込んだものだろう。

ハンドソープのほかにも
いろんな製品を時々子供がもらってくる。

このせす方法の“うまい”と思うことろは
まず、先生から園児に配布する、という点。

子供たちにとってみれば
それはメーカーからではなく
大好きな先生からもらったもの、
と認識されるから
大切にうちに持って帰る。

そして・・・
自分が“獲得してきたもの”を
子供たちは自宅で得意気に家族に見せる。

ハンドソープであれば
そのまま得意気に手洗い場に置いて
家族に“使わせてあげて”、また得意気。

そして・・・
中身がなくなれば
詰替用が売れる・・・というわけだ。

PRの仕事に携わる私としては
いつも悩むのが
ターゲットの選択と
そのターゲットに合わせて
誰にPRさせるのか最も効果的か
・・・ということ。

ターゲットの選択に関しては
もともと製品開発の際に
ある程度は決められているから
そう悩むこともないけれど・・・
そのターゲットと
メーカーの間を埋めるのは至難の業。

至難の業だからこそ・・・
仕事として成り立つんだけど、ね。

そういえば以前読んだ
セールスの極意を示した本は
こんなタイトルだった。

『エスキモーに氷を売る』

それができたら・・・
確かに“プロ”だ。


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