先週の週末は・・・
大型の台風10号が日本列島を縦断して
各地でものすごい被害が出ていたけれど、
うちの一家は、カミさんの両親と一緒に
三浦半島一泊旅行の予定が前々から決まっていた。

四国生まれのカミさんの両親は
とにかく海が好き。

年をとればとるほど
幼い頃過ごした景色に近いものを見ると
心が和むんだと思う。

ちなみに私の場合は・・・
東京に生まれて、小学校卒業までは
自宅兼会社に住んでいて
家のまわりじゅう
オヤジの仕事の関係のドラム缶だらけだった。

朝夕の気温の変化で
ボーンと音を立てる空ドラの音を聞くと
確かに心が和む・・・かな?

さて、カミさんの両親、
ことにオヤジさんにとっては
孫たちと海で過ごすのは・・・
いわば悲願でもあった。

数えで80になる義父は
病気で車椅子に乗ることが多くなった。

そんなこともあってか・・・
この夏を逃すものかと、
台風の中、一路、三浦半島へ向かった。

同じ海とはいえ
瀬戸内海の穏やかな海と違って
太平洋岸の荒れた海は
義父にとっても驚くほどのものだったらしく、
途中で「危ないからやめよう」という話も出たが
幸い日曜日は台風一過の夏らしい天気。

私にとっても海水浴らしい海水浴は
何十年ぶりのこと。
とはいえ、3人の子供たちを抱えて
とても泳ぐどころではなかったけれどね。

今回の小旅行で最も印象的だったのは
義父と長男と一緒に、風呂に入ったことだ。

考えてみれば義父と風呂に入るのは
私にとっても初めての経験。

しかも、介護を必要とするので
長男には義父の背中を流させ、
私は義父の頭を洗った。

子供を持つ身になって
人の頭を洗うことも珍しくはなくなったが、
人の髭を剃るというのも初めての経験だった。

結婚前には猛反対をされて
怖い印象しかなかった義父が・・・
今は何度も「ありがとう」と言ってくれる。

これには、なかなか感慨深いものがあった。

しかし、長男も・・・
毎朝剣道の素振りをやっているだけに
なかなか力がついていた。
これなら・・・結構、役に立つな。

旅行の朝も海岸で
長男は550本、長女は350本、竹刀を振った。

もちろん、我が家の旅行の荷物には
必ず竹刀が入っている。