20030504
でじたけ流 教育論

第146回
えずにくなれるか!


嵐を呼ぶ兄妹愛は、その後・・・

「妹をいじめると、4年のアニキが来るからな」と
ガーンと言ったところで
ひとまず一件落着しているらしい。

記念写真を見る限り
長女をいじめていたとされる男の子は
クラスの中では、身体の大きな奴。

身体が大きい、とか
年が上だ・・・という
成り行きの威圧感は、本当の強さではない。

・・・で、つい先日
長男もまた勉強部屋でベソをかくハメとなった。

授業で使い始めたコンパスが上手く扱えないらしい。
何度やっても正確に丸を書くことができない。

そこで、いじめっ子親父の登場。
何度もスイスイと丸を書いてみせる。

ひと通りのコツは伝授したが
それでも簡単にはいかない。

こんなことは練習次第。
とにかく、上手くやっている人のやり方を
ジックリ見て、何度も真似をしてみるしかないんだ。

「とにかく100個書いてみろ。
 最初の10個が書ければ、
 50個でも、100個でも書けるはず。
 締め切りは・・・今日中」

そこで、カミさんが割って入った。

「100個なんて無理!」

カミさんが書いてみる。
・・・ヘタだ。
それじゃあ、確かに無理だ。

「1個書くのに1分かけたって
 100分あれば終わる」
と言い放つ私。

結局、最低50個書くこと・・・になった。

夜・・・
長男が得意顔をして、私の部屋にやってきた。
手にしているのは、何個も丸が書かれた紙。

「100個書いた」

「お母さんが無理だと言ったって
 できることもあるんだよ。
 嬉しいか?」

長男は照れ笑いをうかべる。

しかし・・・
訓練は、ここで終わらない。

今度は1cm間隔の五重丸を書いてみせて

「これと同じものを2つ書け」

その次は・・・オリンピックの五輪を書かせる予定だ。


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