でじたけ流 教育論-考えない教え
 

でじたけ流“教育論”第1139回
考えない教え


考えることに疲れたら
バランスをとるために
考えないようにする必要があるが

何かをやめるということは
同時に何かをはじめないと
結局は
やめようとした何かにとらわれて
モヤモヤとした時間を費やすだけ

何かをはじめるために
なまじ工夫などすると
それもまた頭を悩ませ
やがて停滞することになりかねない

眠り過ぎることで
眠りは浅くなり
睡眠の質は低下してしまう
…のも同様だろう

身体を動かすと喉が渇く
喉が渇いたら水を飲む

そこには
考え方もへったくれもない

やらなければならないのは
常にそうした
至極当たり前のことに還る

近所に見つけた市民の森をぬけて
会社まで歩くことが
このところマイブームになっている

30分で行けるところを
わざわざ登ったり降りたりしながら
1時間半かけて行っているわけだが

相変わらずPCに
へばりつくことばかりしている故
これはその反動だと考えられる

はたして…
山歩きなどせず
1時間早く会社についたら
その分仕事がはかどるか?

車で10分で着いたら
もっと仕事がはかどるのか?

作業時間は長くできるが
集中力が続く時間は短くなるだけ
それは経験上…重々承知している

ひとまず今のこうした
バランスのとり方は
間違ってはいないだろう

その正しさを証明するのは
行動であって説明ではない

こうしていることで
うまくいっている例を見ると
真似をする者が出てくる

親が子に
先輩が後輩に
伝えたい何かがある時には
実践して見せるに限る

ただし
たいてい最初の頃は…
いいところばかり真似をするので
…すぐに行き詰まる

本当に真似すべきところは
辛い場面にこそある

カッコいい服を着こなしたければ
その服が似合う体型になることだ

簡単に真似して出来たことは
簡単にダメになる

当たり前のことができない自分を
正当化していては
その上に行けるはずはない

こと若い頃は
自分の能力を過信し過ぎる傾向がある

リングに上がっていなければ
誰だって無敗なはずだ

そんな無敗記録では
何も誇ることはできない

逆転ホームランを夢みるより
バントでいいから塁に進むこと

いくら考えたって
バランスは
とれるようにはならない

何度も転ばないと
自転車に
乗れるようにはならないんだ

そう自分に言い聞かせ直しながら
…また森を経由し
1時間半かけて会社まで歩く

やっぱり…人生、日々更新

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