でじたけ流 教育論-ラブレター教室
 

でじたけ流“教育論”第1075回
ラブレター教室


就職活動をはじめた
大学生の次男

通販でモノを買うように
Webで志願する

自慢じゃないが
まともな就職活動など
したことはなく…

バイト先に
そのまま就職して
やがて
独立して会社を作り

社会人として
活動している時間のうち
すでに80%以上
社長業をしている自分には
何が大変なのか
実はピンと来ない

それでも
相談を持ちかけられるのは
…文章での自己アピール

酔った父親のかたわらで
ノートPCを開いた次男が…

こういう質問に
こう書いたんだけど
どう思う?

…と尋ねてくる

即座に答える

質問には答えているけど
同じ質問を別の会社にされても
答えは同じになってしまうだろう

この会社だけにできる答え
例えば
この会社がやっている
具体的なプロジェクトの
ここを一緒にやりたい…とか

それから
具体例をさらに具体的に
ほとんど書いている如く話す

志望動機も…
手紙やメールも…
提案書も…企画書…も

自分の思いを伝えるために
書く文章…
すべてはラブレターだと思わないと
やっけ仕事になってしまう

そして愛を実らせたいなら
自分のことばかり書いてちゃダメ

相手が自分を理解している
…と感じない限り
自分に向かっての言葉
…だと感じてもらえない限り

いくら美辞麗句を並べても
右から左へ抜けていってしまう

さて
ヨッパライ親父の名調子が続く中
次男は慌ててキーボードを叩き出す

ほぼ口述筆記状態

とうとう入力が間に合わず…

もう1回言って

…と懇願されるが

ヨッパライは
同じ昔話を
繰り返しすることはできても

今考えたことは
もう忘れてるから…無理

あとは自分の言葉で何とかしな

やっぱり…人生、日々更新

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