でじたけ流 教育論「笑い合えれば御の字」
 

でじたけ流“教育論”第1018回
「笑い合えれば御の字」


よくわかる信号処理…
ページを開いてみたが何ひとつわからない。
およそ日本語とは思えないくらい
…ちんぷんかんぷん。

次男の大学の教科書だ。

ここで、ハタと…
信号処理の中味より、
ちんぷんかんぷんの語源が気になる。
文系だから…?

ネット検索してみると…
どうやら江戸時代から使われている言葉らしく、
漢語などがわからなかった庶民が、
その音を真似て言い出したこと
…とか。

中国語の
聞いてもわからないという意味のチンプトンと、
観てもわからないという意味のカンプトンが、
混ざってできた言葉だとする説もある
…とか。

いずれにしても、
理系の教科書は、ちんぷんかんぷんだ。

長男も次男も
思考は父親に似ず理科系。

何をどうすれば、
あの、ちんぷんかんぷんに挑もうと思うのか
…さっぱり理解できないが、
おそらくそれは、
あの、面倒くさいゲームを
チマチマやる感覚に似ているのかもしれない。

そもそも人間を
理系と文系に分けることは、
血液型で性格を分ける以上に
無理なことだとは思う。

宗教や哲学から、
文学や科学が生まれてきたわけて、
突き詰めれば、みんな一緒。

科学者、文学者、芸術家、実業家…
名だたる各分野の偉人たちの境地が、
結局、同じように…。

突き詰め方が違うだけだろうとは思う。

ただ、その突き詰め方の違いは、
いわば原語の違いである。

人間が普遍的に大切にしているもの…
愛情や命については言葉が違っても理解できる。

しかし、使う言葉が違うと、
日常の楽しみ方がズレてくる。

そうした意味において、
理系文系の違いは世代の違いにも似ている。

さて…
そんな若い理系の息子たちと、
いったいどこで共有点を見いだすのかといえば、
それは笑いのタイミング…かもしれない。

何をおかしいと感じるのか?
それは三つ子の魂に宿る。

チャップリンと寅さん、
さま〜ずで英才教育を受けた子供たちの
笑いの感覚は健在。

子供と一緒に笑った時間が多いほど、
その後、どんなに価値観がズレても…
最終的には笑い合えるのではないか。

やっぱり…人生、日々更新。

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