| 
						 
							Episode No.097:平和が男をダメにする?! 
						レオナルド・ディカプリオの両親が、離婚後も友情の名において、子供中心の家庭を築いた・・・というのが昨日ご紹介した話。 
						最近、国内で行われたあるアンケートでは、夫婦別姓どころか"子供はほしいが、結婚後も夫婦別々に住んで自分の生活を守りたい"と答えている女性が増えているというから驚きだ。 
						そういえば、学生時代に台湾から留学してきていた女性が、こんなことを言っていたのを思い出す。 
						「日本の女性は、結婚すれば自分に経済力がなくてもやっていかれると思っているようだけど、とても信じられない。もし、離婚したらどうやって子供を育てるの? 私たちは離婚をしても食べていかれるだけの力を自分自身が持ったと実感しなければ、怖くて結婚などできない」 
						台湾の女性が、すべてこういう考え方を持っているとも思えないが、"離婚を前提に結婚を考ている"彼女の意見には新鮮な驚きを覚えた。 
						少なくとも、当時、私の知り合いの日本女性からは、到底聞くことができない考え方だった。だが、日本の女性たちの中にも、どうやらこれに近い考え方をする人が増えてきたらしい。 
						その後、台湾出身の彼女がどういう男性とめぐり合って、今何をしているのかは定かではないが・・・。 
						先に紹介したアンケートでみられるような結婚形態が、多くの女性の理想型だとしたら、ディカプリオの両親は、まさに夢のカップルと思えるのかもしれない。おまけに息子は有名人だし。 
						しかし、こういう傾向は女性が強くなったとか、変わってきた・・・ということでもないと思う。 
						今から約1,000年前にも、2人の子供をもうけながら離婚し、その後も元夫と友情をもって接していたと伝えられる有名人がいる。 
						日本最初の女流エッセイストと言われる清少納言だ。 
						思えば現代の男女関係は、ちょうど1,000年前の平安の世に似ていないこともない。 
						その時代背景も一見華やかで、何だかんだと言ってるわりには実際の生活は豊かに安定していて、大きな争いごともない。 
						女性が本能で生きているのに対し、理屈で生きてる男の方が、こうした時代背景によって生き方をころころ変えているのかもしれない。 
						しっかりしないとなぁ・・・男として。  |