マッキントッシュといえば、Mac OSが思い浮かぶのが当たり前になってしまったが、ちょっと前まではチョコレートを連想する人も少なくなかったろう。
							
							では「マッキン幅」とは何のことか?
							
							アパレル業界にお勤めの方なら、お分かりになるかもしれない。
							私は知らなかったが、当然Macのハードが収まる幅のこと・・・ではない。
							ズボンの裾の折り返しの幅を今でも「マッキン幅」と言うらしい。
							
							「マッキン幅」の語源は、イギリス貴族のマッキントッシュという人の名からきている。
							
							イギリス貴族といえば、オシャレで名高い。
							ある日、マッキントッシュ氏は上から下までビシッとキメて、パーティへ急いでいた。
							その日はあいにくの雨模様。
							ズボンの裾がビジョ濡れになるのを防ぐために、マッキントッシュ氏はスボンの裾を折り返して会場へ向かった。
							入口の前で裾を元に戻そうと思っていたところ、うっかりそのまま会場へ・・・。
							しまったと思ってあたりをみまわすと、案の定、周囲の視線はズボンの裾に向けられている。
							
							ところが周囲の反応はマッキントッシュ氏の恥ずかしい思いとは逆に、賞賛と憧れでいっぱい。
							「実に格好いいスタイルだ。今度は私も真似をしてみよう」
							と、いうわけでズボンに折り返しがつくようになった・・・という逸話がある。
							
							あまりにも堂々とした失敗や、まさかそんな・・・と思うほどの大きな嘘が、かえって大勢の人を動かすことがある。
							
							オシャレや流行の話なら笑って聞き流せるが、政治の話となると、ちょっと困りもの・・・だな。
							
							ところで今日、5月12日は同じイギリス人でも死ぬまで贅沢を嫌ったナイチンゲールの誕生日。
							1820年5月12日に彼女が生まれたのにちなんで、世界赤十字社では1920年から、この日をナイチンゲールデーと定め、西暦偶数年のこの日にはナイチンゲールを範とする看護婦50名以内にナイチンゲール記章が授与されることになっている。