プロの料理人が
魚や野菜の善し悪しを見るように・・・

目の前にある材料を選ぶ目を持つことが
プロの条件のひとつであるように思う。

あるもの何でもつかみとって
善し悪し別にして、そのまんま出すなんてのは、
決して自信をもって仕事をしているとは言えない。

もちろん・・・材料が多ければ、
よりいい物が集められる可能性は高いけど、
あくまで可能性だけの問題だし・・・

どこに行けば、
いい材料があるのかを知らない人に限って、
材料ばかり集めたがるものだし・・・
選ぶ目もないから、
際限なく材料ばかり集めて
・・・挙げ句、腐らせてしまう。

自信のなさの裏返しなんだよ、ね。

集めることにも一生懸命にならなければいけないけど、
最終的に発揮すべきなのは
・・・集めた材料で料理をする腕。

最終的にどんないい材料を集められたのかは、
調理されたものを口にした客が決めることで、
倉庫を眺めて悦に入っている場合ではない。

企画立案のための企画・・・
会議開催のための会議・・・
・・・そんなもの
いくら時間をかけていても
本来の目的から遠のくばかり。

目的を果たさない限り・・・自信などつかない。