Episode No.1749(20040401):
												馬鹿
											
										今日は4月馬鹿だね。
											早いな・・・もう4月か。
											
											馬鹿という言葉は嫌いではない。
											むしろ好きな言葉だ。
											
											高校時代に漫画研究部を発足させて
											出した会報のタイトルも「馬鹿」だった。
											
											卒業して何年かして
											文化祭を覗いてみたら・・・
											漫研は、すっかり「女子部」になっていたのに
											会報のタイトルが
											あいかわらず「馬鹿」だったのには
											思い切り笑った。
											
											馬鹿・・・という意味合いには
											一途な・・・という感じがある。
											
											一途な故に
											周囲を見落としがちだが
											決して見て見ぬふりではなく
											ある一点を
											穴のあくほど見据えている。
											
											同じ方向に顔は向いていても
											視線も定まらずに
											ただ、そうしている時間が
											過ぎていくのをボーツと待っている
											・・・のは、ただの間抜け。
											
											馬鹿には馬鹿力もあるが
											間抜けに発揮できる力はない。
											
											いずれにしても・・・
											生きるというのは、力のいること。
											
											力を発揮しなくても
											生きていけるとしたら・・・
											誰かが、その分、
											支えてくれているだけだよ。