XL883L 鉄馬小屋通信

20080223:007
ストレス性カスタム症

その後、走行距離はさっぱり伸びない。近所を少し走るくらいなので、ほとんどエンジンを暖める程度。仕事でバタバタしているせいだけど、そうしてストレスを貯めれば貯めるほど、ネット通販での衝動買いが続き、カスタムの方は徐々に進行している。

ネットで買った品物が毎日のように届く。夜遅く帰宅してから、晩飯も食わずにガレージに行き、白い息を吐きながらバイクをいじってはニヤつくのが唯一の楽しみ・・・。

■タイヤを塗装

お得意のゴムスプレーをまた買った。今度は「白」。
かつて真っ黒なワーゲン・ビートルに乗っていたことがあった。レトロな雰囲気を出すのに、ホワイトリボン・タイヤを付けたかったけど、高価で手が出なかった。その頃からちょっとレトロ好きなのは、まったく変わっていない。

ハーレーにもホワイトリボンを履いた車種がある。そこで今度はゴム塗料を使ってタイヤを塗ってみようという試み。ワーゲンの時にも挑戦しようとしたけとれど、普通の塗料だとすぐに割れてしまう。ゴム同士なら相性はいいだろう・・・という考えだ。

結果は・・・ちょっと甘かった。まずスプレーだけだと厚塗りできないのでムラになる。加えてゴム塗料の場合、マスキングをはがす時に、塗りたい部分も一緒にビロ〜ンと塗料がはがれてしまうのでカッターで切れ目を入れながらはがす必要があるのだが、タイヤにカッターを入れるのは怖いので、塗った直後にマスキングをはがす必要があった。

しかし、タイヤ塗りは大変だ。ひと度塗りだしたら全部塗らなければならないし、はずさずに塗るには少しずつ動かして塗らなければならない。両面塗ることを考えると4面あるわけだから、四輪車と同じ・・・いや、それ以上の手間がかかる。

そこでムラの解消のためにハケ塗りできるゴム塗料を追加購入。
タイヤの表面には凹凸があるのでかなり押しつけないと中まで塗料が入っていかない。が、考えてみれば、はみ出した部分は後ではがせばいいので、今度は容赦なくハケで塗りつぶしてみる。
ホイール部にはみだした部分は乾いてから指でこすってはがし、外側はマジックで輪郭を書いたら、結構見れるようになった。

■レバーの塗装

すぐにはがれてしまいそうだとは思ったけどクラッチレバーとブレーキレバーも黒いゴムスプレーで塗ってみる。案外、普通に運転しているだけでははがれない。乗ってる時間が短いからかもしれないけど。

■エンジンまで塗装

高温になる部分なので、ゴムスプレーで塗って後ではがすというわけにもいかない。一度塗ったら元には戻せないが、元に戻せる範囲にこだわっていると先に進まないので、思い切ってエンジン補修用スプレーで塗ってしまう。ブレーキを黒くしたら、そこだけ見ると「ナイトスター(XL1200N)」のようになった。

■スタンドを延長

アメリカンタイプのバイクは、サイドスタンドだけで、センタースタンドはない。普段はサイドスタンドだけで十分だし、保管時の安定性はサイドスタンドの方が実はある。
センタースタンドは前後に揺らすと、すぐにはずれるが、サイドスタンドははたがって車体を真っすく゛にしないと、はずれないからね。確か教習所で子供がいる家では必ずサイドスタンドを使うようにと聞いた覚えがある。

スポーツスターは車体も小さいし、真横から見ると、とても大型バイクには思えないのだが、エンジンはやはり大きいので、はたがってみるとエンジンの横幅が異様に大きくせり出している感じがする。そのためサイドスタンドが遠く感じるうえ、収納してしまうと、真上からはエンジンの陰に入ってまったく見えなくなってしまい、非常に出しづらい。

そんな短足日本人のために、日本のバーツメーカーがサイドスタンドの延長バーを発売している。
本当はこれが一番最初にほしかったが、メーカーでも欠品中で、注文したから1ヶ月近くたってようやく届いた。
ただし、これを取り付けるためにはスタンドにボルトを通す8mmの穴を空けなければならない。ドリルは必須。ちょうど持っている人がいたので借りてチャレンジ。センターポンチでしっかり位置決めさえしておくと簡単に明けることができた。
早速、スタンドの跳ね上げ実験。実に楽。しかし、最初はバーがエンジンにモロに当たってしまった。穴明け位置を間違えたかと一瞬焦ったが、ナンのことはない、バーを当たらない位置までねじ曲げてやれば事足りた。が、やはり跳ね上げの反動で多少はエンジンに当たるようだ。何か対策を考えなければ・・・。

■フロントフェンダーの交換

フェンダーはない方がカッコよく見えたけど、水たまりでも通過しようものなら顔面に水しぶきを浴びることになってしまう。
ネットで小さめのフェンダーを探す。新品が8,800円であった。解説によるとスポーツスターのフロントフェンダーは別車種の21インチタイヤ用の部品を流用しているために、大きめでタイヤとの間に隙間が必要以上に広くなっているらしい。
届いたフェンダーはFRP製なので、鉄製の純正フェンダーとは比較にならないほど軽い。塗装済み15,000円というのもあったけど、半額近く安い型から抜きっぱなしの未塗装の方を購入したので内側は、いかにもFRPっぽい。意外にも外側はボディの黒と比較して気にならないほどの光沢もあったので、内側だけ例によって黒のゴムスプレーを塗って装着することにした。

■テールライトカバーの装着

ワーゲンの時もそうだったけど、せっかくのいいデザインの車種も年式が新しくなればなるほど安全性を重視して、テールライトが大きくなっていく傾向がある。ビートルなんて、ほとんど大判焼きのようだったもんな。スポーツスターのテールライトも五平餅くらいデカイ。
交換用のライトもさまざま出ているが、かっこいいのはやっぱり値段も高いし、電飾系をいじるのも面倒。しかもライトを変えることによって、ナンバープレートの付け方まで変えなければならなくなってしまう。
そこで、現状のライトにかぶせるカバーを購入。プラスチック製で元は銀メッキ仕様だが、即座に黒いゴムスプレーで塗ってしまう。

■ソロシートへの交換

オークションで純正のソロシートを探して落札する。実は一度落札したシートは2006年車までは対応しているが、2007年のインジェクション仕様車には対応していないかった。インジェクションの場合にはシートの下に何か装置が付いていて、そこがぶつかってしまう。
仕方なく、別な適合シートを探し直して意地で落札。誤って落札したシートは再度オークションに出品。・・・高くついてしまった。
ソロシートの乗り心地はまずまず。さらに足つきがいい。何よりスタイルがよくなった感じで、とりあえず満足。

・・・で、現状はこんな感じ。


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