G「ずいぶん、痩せてるなぁ、おめぇ」
U「チッチッチッ! スマートと言ってくだサ〜イ」
G「まるでカンガルーみてぇだな」
U「バネが効いてるでしょ。スピードとスリル! これが現代にマッチしてるね」
G「そんなモンかね? 確かにスピードとスリルじゃあ、おめぇのが上だ。けどよ、本当の怖さってヤツは何もスピードだけじゃねぇだろう? むしろスピード感なんてものは、すぐ慣れちまうんじゃねぇのかい?!」
U「それはアナタのジェラシーね。アナタの時代にはスピードを追求しようと思っても、とてもできなかった。テクノロジーの問題デース」
G「オイ、待てよ。テクノロジーってのは、手段であって目的じゃないだろう?! まず何か、こういうコトをやりたいっていう目的があって、それを実現するために技術が必要なわけだ。だから本来、こういう技術があるから何かしてみよう・・・なんて考えるのは逆ってモンだ」
U「だから、アナタの時代には成しえなかったコトを現代の最新テクノロジーを駆使して実現してるネ」
G「つまり技術は進歩しても、これをやりたいっていう発想自体は進歩してねぇワケだ」
U「Oh! リメイクとは、そういうものデース」
G「おっ? 開き直りやがったな。オレは別におめぇとケンカしようってつもりはないぜ。ただよ、技術ばっかり先行ってたんじゃあ、人間が機械に使われちまうだろ?」
U「アナタが人間の味方するのオカシイね。ワタシたちは人間の強敵ヨ」
G「おっと、こいつは一本とられたな。じゃ気合い入れ直して、いっしょに雄叫びあげるか」
U「OK! いっしょに叫びましょう!!」
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■US版GODZILLA 1997年-