Episode No.085:機内食の謎
急に寒くなった。少なくとも関東地方は。
私は、どちらかと言うと暑いよりは寒い方がアタマが冴えるような感じがして好きだが、こう急に寒くなると暖かい風が懐かしくなってしまう。
正月休みをハワイあたりで過ごせる人は、やっぱり羨ましい。
仕事で飛行機に乗ることは少なくないが、ここ数年は国内ばかりで機内食にありつくことは、まずない。
昔の機内食は、いかにもインスタントという感じで、最初の一食くらいは珍しさも手伝って食べる気にもなるが、長時間の飛行で何食か出た時などは、あのプラスチックの容器さえ見るのが嫌になってしまう。
結局、全部食べちゃうんだけどね。最終的には。ほかにやることもないし。
最近は、機内食もかなりおいしくなっているなっているような気がする。
家庭用のレトルトも、もう言われなければわからないくらいの味になったものも多いし。
ところで、この飛行機の機内食のメニュー中、航空各社共通で、まず使われない食材があることをご存じだろうか?
別に乗客から好き嫌いのアンケートをとって決めたわけではない。確固たる理由があって、この食材は使われないという。
腐りやすいものがダメというのはわかる。入手が難しい高価な食材もまず使われない。これも当たり前。
答えは、サツマイモと豆類・・・である。
とくに調理が難しいものでもなく、世界中どこでも安定した価格で手に入れることができるこの2品がなぜダメなのか?
ご承知の通りサツマイモも豆類も数ある食物の中で群をぬいて食物繊維が多い。
それ故、大腸ガンの予防になるとも言われている実に健康的な食材だ。
健康的なものを食べ終わったら、何をしたくなるか・・・答えは、そこにある。
と、いうわけで機内食にはできるだけ食物繊維の少ないものを使う・・・というのが鉄則のようだ。 |