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Episode No.084:超能力者になろう!

森で木の実を見つけたとする。

実においしそうな木の実なので、うちに持って帰って家族みんなで食べようと思う。
家族はおじいちゃん、おばあちゃん、子供が2人、奥さんと自分の全部で6人。
そうだ、向かいのうちにもおすそ分けすることを考えるとあと5つ、全部で10個以上は必要だ。

そこで、生っている木の実を数え始める。1、2、3・・・。
でも、この数えるという行為自体、本当は無駄なことかもしれない。
数という概念があるが故、数えないと、それが必要な数だけあるかどうかがわからないワケで。

ところが数の概念などない未開の地の人たちは、それをパッと見ただけで必要な数があるかどうかがわかる。まるで写真でも撮るように、そのまま頭に入ってしまうという。

もともと人間には誰にもこういう"超能力"みたいなものがあって、現代人の場合は、それが退化してしまった・・・という人も多い。私もそう思う。

確かに人間の力だけでは、どうにもならないことは多い。だから便利な道具が開発されたのだと思うけど、実は失ってしまった能力を補うための道具も多いことに気づく。

飼い主がフィットネスクラブに行っている間、ペットを預けて運動させるために動物専用フィットネスクラブができた・・・というのは、ちょっと極端な話だけど、ワープロやパソコンばかり使っていると漢字を忘れてしまうことは確か。

自分にないものだけに"超能力"には非常に魅力を感じるが、心がけ次第によって退化した現代人の少し上をいくことくらいのことは、すぐにできるようになるかもしれない。

ところで一世を風靡した超能力者、ユリ・ゲラーはイスラエル生まれ。
元はナイトクラブで働く芸人だったとか。

出し物は、もちろん・・・スプーン曲げ。


参考資料:「超能力と超常現象のからくり」澤田洋太郎=著 エール出版社=刊 ほか

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