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Episode No.041

●巨人の惑星●タイム・トンネル●宇宙家族ロビンソン●ファミリー・プロット●ミッドウェイ●大地震●ポセイドン・アドベンチャー●タワーリング・インフェルノ●アイガー・サンクション●ジョーズ●スターウォーズ●未知との遭遇●スーパーマン●E.T.●インディ・ジョーンズ●JFK●オールウェイズ●ホームアローン●ジュラシックパーク・・・。

これらの作品には共通点がある。TV用映画、劇場用映画としてヒットした作品ばかりであることは言うまでもないが、この作品群をより私たちの脳裏に鮮明に焼き付けるために寄与した、ひとりの男の姿がそこにある。

作曲家、ジョン・ウイリアムズ。

冒頭に並べた作品群は、彼が手がけた仕事のほんの一部。これまでに軽く100本を越す映画音楽を手がけ、ここ20年ほどの間に手がけた作品は、すべて世界的なヒットをはなっているスーパー・コンポウザーである。

彼が生まれたのは1932年2月というから現在66歳。
出生地はニューヨーク州ロング・アイランドだ。

幼い頃からクラッシックのピアニストを夢みて腕を磨いたジョンは、音楽の名門校ジュリアード音楽院のピアノ科を卒業。その後、一時ジャズの世界に足を踏み入れるが、後に映画スタジオのオーケストラに加わり、あの「ティファニーで朝食を」や「ピンクパンサー」。TV映画では「スパイ大作戦」や「刑事コロンボ」のテーマなどで知られる作曲家、ヘンリー・マンシーニと出会うことになる。

ある日、ピアニストとして演奏に参加したスコアが、どうもシックリとこなかった彼は、巨匠マンシーニに自分で編曲したスコアを直接提案した。

そのスコアを見たマンシーニは「変更はわずかなものだったが、それは100万ドルにも値する相違」とジョンを絶賛。こうして編曲や作曲がおもしろくなったジョンは、そのまま映画音楽の世界に身を置くことになった。

音楽自体が注目の中心になることはない映画音楽の仕事を躊躇する音楽家は、決して少なくない。
しかし、そんな音楽家たちに対して彼は、こう言う。

「映画は世界中に行き渡っています。世界中の人たちは、まず映画に興味を持ち、それから音楽にも注意を向けるでしょう。クリエイターである私たちは、そうしたより多くの人たちに出会い、刺激されることが必要なんです」


参考文献:「ジョン・ウイリアムズ フィルム・ワークス」MCA VICTOE,INC=CDブックレット

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