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Episode No.392(991127)：信じ合えるつきあいをしたいね
今週はイヤな事件があったね・・・2歳児の誘拐殺害事件。
5歳になる長男を近所の幼稚園に迎えに出た時、連れて行った2歳の女の子が行方不明になったのは今週月曜日のことだった。
母親がわずか5分、目を離したスキの出来事。
事件、事故の両面で捜査が行われたが、あたりをくまなく探しても見つからないコトから警察が公開捜査に踏み切ったのは火曜日。
園庭で遊んでいた子供が突然、神隠しのようにいなくなるなんて・・・誘拐しか考えられなかった。
実はウチの子も上は5歳の幼稚園児、下は2歳の女の子で、事件にあったウチとまったく同じ。
厳密に言うと、その下にもうひとりいるけどね、親の気持ちになると何ともいたたまくれなかった。
最近はヘンなのが多いから、気をつけないと・・・。
人を信じられなくなるのはイヤだけど、子供を守ってやれるのは親しかいないから。
・・・そんな会話をウチのカミさんとしてた。
営利誘拐というのは少なくなってきたような感じもしてたけど、逆にいわゆる変質者による犯行は増加してきているようなご時勢。
普通の頭を持って暮らしている人たちには、何とも理由が理解できない"想定外"の事件が多いのは防ぎようもなく、実に怖い。
木曜の夜、犯人は自首により逮捕され、女の子は最悪の結末で見つかった。
犯人は、なんと近所の主婦・・・それも長男が同じ幼稚園に通っている顔見知り。
普段のいざかいが動機となって最初から殺そうと思ってやった・・・という、恨みによる犯行だった。
どんないざかいがあったのか・・・本当のところはわからない。
おそらく来週あたりの昼のワイドショーは、その話題に集中するだろうけど・・・殺された女の子の親にとっては自分に原因があったようで二重の苦しみ、だな。
苦しみを味わっているという点では、犯人の夫も同じ。
犯行をうち明けられて、2人きりで皇居のまわりを歩き回りながら話し合い、最後は泣きながら立ちすくんだという。
犯人の家族構成も被害者と同様、2歳の女の子もいるらしい・・のに!
いまだ"お受験熱"がさかんな地域で、被害にあった子が有名私立幼稚園に受かったコトに対するライバル意識が高じた逆恨みか・・・という報道もあるが。
だとしたら犯人は、自分の子供可愛さから・・・ではなく、見栄っぱりな自分可愛さから犯行に及んだとも言える。
5歳の2歳の子供残して、刑務所に入ってる場合じゃない。
それに、その子たちの将来まで台無しにしてしまって・・・。
しかし、何と言っても可哀想なのは、殺された女の子だ。
近所の知り合いのオバさんに声をかけられれば・・・そりゃ行くよ。
変質者やストーカーも怖いけど、隣人が信用できなくなる世の中ほど怖いモノはない。
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