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Episode No.264(990701):津波の計り方

いよいよ、今日から7月。
今年も、もう半年終わっちゃったとは、ね。

ついに運命の1999年7の月・・・となったワケだ。
はたして、いかなる災いがあるのか?

災いと言えば、関東大震災があった9月1日の「防災の日」は知られているけれど、
今日7月1日が「国民安全の日」だって知ってた?

産業災害、交通事故、火災、海難など、国民の日常生活を脅かす災害の防止をはかるため、1960年に設けられた日・・・だとか。
職場の安全をはかるための「全国安全週間」も今日からスタートする。

また、7月1日から海開きとなるところも多い。
海の災害として忘れてはならないのが、津波だ。

津波とは、ご承知の通り、地震によって引き起こされる波のこと。
1993年7月に起こった、北海道南西沖地震で奥尻島が津波によって大きな被害を受けたことは記憶に新しい。

普通の波は、風によって海面だけが動く状態だが、津波の場合には、海底がもり上がって引き起こされるために、海の水全体がおしよせ、そのパワーはハンパじゃない。

単純に言えば、深さ4,000mの海で50cmの波が起きた場合、普通の波なら表面の50cmしか動いていないわけだが、津波の場合には4,000m+50cmの海水が、いっぺんに動いている状態・・・なのだ。

しかも、その速度は秒速200m、時速にして約720kmにも達するというから、飛行機並み。

ところで、この津波はどうやって計測しているかご存知だろうか?

大きな津波なら、すぐに判断もつくだろうが、5cm、10cmの場合には、普通の波と津波の違いを判断するのは難しい。

実は、港のそばには「検潮所(けんちょうじょ)」という、津波の高さを測る場所が設けられている。

「検潮所」には、下のほうで海とつながっている井戸が掘ってあり、風の影響を受けないこの場所で、波の高さを測っている・・・というワケ。

ノストラダムスの大予言がハズれたとしても、あなた自身が災害に見舞われる可能性は常にある。
気をつけましょう・・・お互い。


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊
     「小学生の大疑問100/パート2」講談社=編

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