頭にメロンをつけた動物は、な〜に?
答えは「シャチ」である。
え〜何で?・・・という方も多いと思うが、これはナゾナゾではない。
シャチが超音波を使って仲間と会話をする時に使う、おでこにある器官を「メロン器官」と言うそうだ。
なぜ、そう命名されたのかは定かではないが、カナダでシャチの研究をしているポール・スポング博士によると、シャチはアゴにロストラムと呼ばれる器官と、おでこにメロンと呼ばれる特別な器官を持っていて、中身はいずれも濃い脂肪がギッシリと詰まった油のタンクになっているという話。
シャチにも耳はあるが、水中では音の伝わり方が空中とは異なるために、シャチたちはもっぱらこのロストラムとメロンを通して送受信している超音波を使って、仲間同士のやりとりをしているらしい。
群で生活をしているシャチたちの会話の内容は、エサの在処を伝えあったり、あぶない目にあった時に助けを求めたり・・・といったことが主なようだが、言うまでもなく細かい内容までは人間にはわからない。
最近はパソコンを中心とする技術の進歩が話題を呼んでいるが、こういう部分の研究って、スゴクおもしろいと思う。
もし、庭先に飛んでくる小鳥と会話できる装置が発明されたら、目の前のパソコンを売ってでも買うかもしれない。
最も何年か使っているパソコンを売りに出したところで二束三文・・・だけどね。
考えてみるとパソコンがいかに進化したところで、それは情報処理のためのツールであることに変わりはない。
つまり自分が処理すべき情報を持っていなければ何の役にも立たないワケだ。
もちろんインターネットを使って最新の情報を知ることもできるが、他人が知っている情報は、すでにニュースではないし、具体的に解決したい問題が見えていなければ、どんな情報も意味をなさない。
スポング博士のようにシャチを観察するわけにはいかないが、自分の人生を豊かにする新しい知識とか情報というものは、案外、自分の身近に存在しているものかもしれない。