保育士という資格があるそうだ。
昔で言えば保母さん。
つまり保育のプロというわけ。
この資格がいつからあって、資格がないと保育園や幼稚園に勤めることができないのかどうか・・・という点について定かではないが、先日、この保育士を目指す男子学生が、保育園で実習を行っている様子をテレビで見た。
最近、テレビの話題ばかりで申し訳ないが、やっぱり興味深かったので書こうと思う。
子供が好き・・・というだけでは、当然、プロの保育士にはなれない。
プロと言うからには、テクニックも必要不可欠である。
この男子学生の場合、確かに子供好きで、1対1で子供と接している分には問題はなかったが、大勢の子供たちを前にして、みんなと均等に接することができたか・・・というと、そうはうまくいかなかった。
最もおもしろかったのは、お昼寝の時間。
珍しいおニイさんが来ていることで、一部の子供たちは興奮してなかなか寝付こうとしない。
起きあがって、おニイさんにタックルしてくる子供がいる。
それを見て、またその後ろからおニイさんに飛びつく子供もいる。
そういう子たちを何とか寝かせようと、男子学生は必死。
ほかの子供たちもまわりで騒いでいるので、なかなか寝付けない。
とうとう見かねたベテランの保育士のオバさんが子供たちのところへやって来た。
男子学生と決定的に違ったのは、騒いでいる子供には目もくれず、すぐに寝そうな子たちのところへ行き、ひとりずつ確実に寝かせていった点だ。
まわりがだんだん静かになってくると、騒いでいた子たちもそれにつられて難なく寝付いていった。
さすがプロ・・・という感じ。
このテニクックは、子供相手に限らず、わりとどこでても応用がきくものかもしれない。
何か新しいことをはじめようとした時に反対する人は必ずいる。
そういう人とまともに当たっていったら、コトはなかなか先に進まない。
まるでオセロゲームのようだけど、真ん中ばかりで一進一退の攻防を繰り返すより、まず外堀をかためた方が効率的、かつ確実・・・だということだ。