UFOモノのドキュメンタリーは好きで、つい見てしまう。
先週の土曜日のこと。
ふとテレビをつけると外国人女性が催眠術にかけられて、瞳を閉じたまま宇宙人に誘拐された話をしている。
ひさびさに矢追純一の番組かと注目したら、どうもそうではないらしい。
ナレーションに必要以上の迫力が感じられない。
CMがちっとも入らない・・・NHK?!。
教育テレビの「ETVカルチャースペシャル/脳のワンダーランド」。
サブタイトルは「UFO体験が読み解く心の世界」。
UFOや宇宙人が存在するかしないかという前に、人間の脳の働きについて、急速に発展してきた脳科学の観点から検証してみよう・・・という、いかにも教育テレビ的な番組だった。
アメリカでUFOによる誘拐話が催眠術によって明らかにされるケースが多いのは、催眠術師がある程度、意図的にそうした答えを導き出すまで質問を繰り返しているからだ・・・。
という話は、UFOが本当にいたらおもしろいのにと考えてる私にとっては、やや興ざめする説ではあったが納得できないこともない。
最も興味を感じたのは、脳に隠された機能の話。
菌に犯された肉体が、そうした菌を制御するために発熱するように、健康的に脳を働かせるために、また脳自身も工夫をしている。
受け入れがたい現実をこなすために、バーチャルリアリティとも言える記憶を脳自身が作り出す。
自分では現実だと思っていることも実は、自分自身の脳にだまされていることもある・・・というのだ。
宇宙人に誘拐されて、人体実験のような辛い経験をした・・・と証言する人たちの中には、幼い頃、親に虐待を受けたことのある者が少なくないという。
心と体・・・自然の治癒力には、まだ私たち自身も気づいていない不思議な能力があるようだ。