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Episode No.213(990503):決起したマヌケたち

今日は憲法記念日。
「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重」を基本理念とした日本国憲法が施行されてから、今年で丸52年になる。

「憲法も時代に合わせたリニューアルが必要」と言ったのは、先だって東京都知事に就任した石原慎太郎。

しかし、どんな時代にあっても普遍的に守りたいのは、やはり平和・・・である。

アメリカやイギリスでは、このところ人種差別によるテロが横行し、ちょっと物騒な状態が続いているが、現体制への批判を武力によって行使する者は後を絶たない。
それによって、何の罪もない一般市民が巻き添えになることは許せないことだが、中には、こんなマヌケなクーデターのエピソードも残っている。

1916年、イギリスではクーデターの計画が二転三転したために、1万2,000名の決起部隊に徹底した連絡がとれず、日時を間違えてバラバラに決起することになってしまった。
そのうえ準備した宣言文を貼り出そうとしたら、糊を持ってくるのを忘れて貼り出すことができなかった。

1964年、ローマで市の郊外に集結した右翼団体が、中心部になだれ込んで政府の転覆をもくろんだが、決起を予定していた右翼メンバーのほとんどが地方出身のいわば"おのぼりさん"だったため、ローマの裏通りで道に迷って、ついにクーデターは幻に終わった。

日本でも1932年に喜劇王チャップリンが来日した際、ハリウッドの象徴となっていたチャップリンを暗殺することでアメリカへの敵意をアピールしようとした右翼メンバーがいたが、よくよく調べてみるとチャップリン自身はアメリカ人ではなく、イギリス人であることがわかって計画だおれに終わった・・・という話もある。

国を憂う純粋な気持ちはいいとしても、こんなマヌケな人たちに国をまかせることはできない・・・よな。


参考資料:「歴史を変えた大誤解」びっくりデータ研究会=編 日本文芸社=刊 ほか

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