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Episode No.163(990305):信号機の罠

普通運転免許を取得して、もう10年以上になるが、実はその間、4〜5回免許停止処分になったことがある。

しかし、実際に車を運転していて捕まったのはスピード違反のネズミ取りが1回だけで、あとはすべて駐車違反の累積によるもの。

一発免停ということはなかったが、一度点数がなくなって免許停止になると、その後、1年以内に捕まると、すぐに免停になってしまう。

最近は、あまり仕事で走り回ることがなくなったので、そういう関係でお巡りさんのお世話になっていないが、そんなわけで人一倍、交通教習を受けた経験がある。

教習をしている先生は、元白バイ警官とかといった人が多いらしく、話に説得力もあれば、迫力もある。
それに毎日何百人という人間を相手にしているので、実に要領もいい。

エジプト考古学者として有名な吉村作治が、交通教習を受けに行くことになって「あの先生たちの教え方は、大学教授よりも上だ」と言っていたのもうなづける。

先日ある住宅街を車で走っていて「なんだか交通教習で見る映画の場面みたいだな」と感じて、こんな話を思い出した。

交通事故が最も多いのは、やはり交差点。
さらに信号のある交差点とない交差点を比べると、意外にも信号がある交差点の方が事故は多いらしい。

信号がない交差点の場合には、通行するひとり一人が自分で注意して通るが、信号がある場合には、それに頼り切ってしまって、自分自身で注意することを怠るのが、その原因だという。

数年前、青信号で走り出した直後、信号を無視してきた車に横っ腹をぶつけられたことがある。

過失割合は10対0だったが、何度も警察署に出頭したり、保険屋や車屋と打ち合わせをしたりと、かなり無駄な時間をつかうハメになった。

その時にもお巡りさんが言ってたな。
「信号だけじゃ安心できませんよ。たとえ正しくても損するのは自分ですからね、注意しないと」

無論、信号機自体が狂っていればパニックはまぬがれない。
信号がおかしいんだから仕方ない・・・と言っても、やはり損するのは自分自身。

あなたが属している組織の信号機は大丈夫?

後悔のないよう、安全確認はご自分で・・・。


参考資料:交通安全センターで聞いた話

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