先週の日曜日からテレビ朝日で「救急戦隊ゴーゴーV(ファイブ)」という子供番組が始まった。
石ノ森章太郎原作の「ゴレンジャー」の流れをくむ"戦隊もの"だ。
鉄腕アトムの時代から子供番組のキャラクター商品は玩具メーカーにとって一大市場。
アトムの時など国内初のテレビアニメとあって勝手がわからず、制作費がパンク。
キャラクター商品のロイヤリティで何とか急場をしのいだ・・・という話もある。
"戦隊もの"が、玩具メーカーにとって、とくに魅力的なのは主人公が多いことだ。
最低でも女性を含めて5人はいる。
一番人気は決まっているものの、すべて揃えたくなるのが人情というものだ。
そのうえ、最近の"戦隊もの"は新兵器として次々と巨大ロボまで登場するから、こうした番組を見る年頃の子供がいる親はたまったものではない。
「ゴレンジャー」の流れをくむ"戦隊もの"は「パワーレンジャー」がハリウッドにまで進出し、アメリカでもブームを引き起こした。
この時の主人公たちは、さすがアメリカ版ならではの配慮で、人種はバラバラ、女性の数も日本のものより多かった。
たいていは仮面ライダーで言うところのショッカーみたいな悪者一味と戦うことになるのだが、先週から始まった「救急戦隊ゴーゴーV(ファイブ)」の場合、主人公たちの職業が消防士や警官と、珍しくハッキリしているのが特徴。
これから悪者一味も登場してくるようだが、基本的に"災害と闘う"ヒーローというところに新しさとリアリティを感じる。
彼らの基地は、東京湾横断道路、海ほたるパーキングエリアのわきから浮上して、首都高につながる。
最近のデジタル合成は、ひと昔前の特撮とは段違い。
実写との合成は、大人も身を乗り出すほどだ。
子供騙しという言葉があるが、本当に子供を騙そうと思ったら、子供騙しでは通用しない。
何せ子供の方が大人より、ずっと好奇心旺盛で「何で? 何で?」と聞いてくるのだから。
しかし、時代は変わった。
「救急戦隊ゴーゴーV(ファイブ)」の博士役は、"バラが咲いた"のマイク真木。
その後で放映しているリメイクものの「燃えろロボコン」に登場するロボコンの下宿先のママさんは、元ピンクレディーのミーちゃん(最近は漢字の名前になってるようだが)だ。