新しい技術というものは
必ずしも弱者の役には立たない
…と思うことがある
かえって強い者と弱い者の
格差を広げてしまうとすら思う
例えば…
足の強い人と弱い人がいて
歩くしか移動手段がなかった頃
目的地まで到着するまでの時間は
しょせん徒歩だから
少し早いか遅いかの違いだったろう
ところが自動車が登場すると
運転ができる者とできない者の
差は断然広がってしまう
この場合…
足の弱い人が運転できれば
これまでとは逆転することも
できるけれど…
足が弱くて家にいることが
当たり前でいる人の多くは
よほどの必要性に迫られない限り
おそらく免許を取りに通うのも
億劫なのではないだろうか
AIを使い慣れている人は
新しいAIサービスが登場すると
すぐに試してみたくなるものだが
一方…
新しいことをするのが億劫な人は
相変わらず
自分のペースを守ろうとするけれど
世間のペースと合わなくなってしまう
時代の流れが早過ぎることを
嘆いてみたところで
時間を巻き戻すことはできない
そもそも
子供の頃には誰しもが持っていた
好奇心が失せてしまうと
あとは惰性でいくしかなくなるが…
それで何とかなるのは
惰性で走り抜けられるくらいの
勢いのあった者だけだろう
世の中を変えるほどの力がないのなら
…自分を変えるより生き残る道はない
機械に人間の代わりはできない
…などという
正論を慰めに安心を求めるより
常に変わり続けなければならない
…という命の宿命をまず覚悟すべきだ
だから…人生日々更新