師走のせわしい中
有楽町よみうりホールまで
落語を聴きに行ってきた

立川志らく師匠の「芝浜」

ちょうど23年前に
家元・立川談志師匠がこの場所で
十八番の「芝浜」を披露していて
今はYouTubeで見ることができる

「芝浜」といえば
落語界の「ホームアローン」
この季節には耳にしたい一席

考えてみると…
クラシック音楽は知ってても
タイトルは「運命」くらいしか
知らないのと一緒で
落語は知ってても
古典落語の演目まで言える人は
一般的には少ないだろう

志らく師匠の話によると
いわゆる古典落語というものは
約300席あるらしい

落語はもともと
大衆のための娯楽だったはずだが
客席を見渡すと
何だかインテリのような客層が目立つ

落語に限らず
音楽のライブや芝居にしても
今や生で見たり聴いたりすることは
かなり贅沢なことになっている

でも年に数回くらいは
そんな贅沢も味わうことをしないと
きっと味オンチになっちゃうだろう

味オンチでいると
いとも簡単に…ＡＩにやられちまう

美味しいと錯覚していたものが
実は偽りだと知った時の落胆は大きい

それならいっそ
知らないでい続けた方が
気は楽かも…
そうはなかなか
いかないものだが

…夢になるといけねぇ

だから…人生日々更新