暗記は苦手だった
故に
学生時代の試験成績は
すこぶる悪い

記憶とはつまり
…過去のこと

記憶に頼って
新しい時代が
開けるものか…と
勢いだけの時代には
…そう思った

…そう思って
暗記が苦手な自分を
慰めたものだった

しかるに…
日常の記憶さえ
次第に
曖昧になりかけた歳になると

記憶こそ大事
…などと改めて感じる

何も歴史の話や
約束事の記憶ではない

自分が感じたことを
今こうして
打ち込めるかどうか
…そこだ

思いついたことを
忘れてしまうのは

楽しかった過去を
忘れてしまうのと
同じくらい
…もったいない話だと思う

だから…人生日々更新