絵を描きだした
…という話をすると
矢継ぎ早に…
筆はどんなのを使ってる？
下塗りって何？
…と質問してくる人がいる

そういう人たちは
むろん自分でも
絵を描く趣味がある人たち

いろいろ話してて
気づいたのは…
そうした絵心のある人は
木目が人の顔に見える
…こと

あるいは
石ころや雲を見ても
つい顔に見立ててしまう
癖がある

おそらく子供の時分には
誰しも多かれ少なかれ
想像を膨らませたことだろう

大人になると
いろんな知識や
情報が入ってきて…
目の前にある
そのものを見るより
自分の考えを通して
見てしまうことが多々ある

いわゆる
既成概念というやつだ

太陽は赤くて月は黄色
木は茶色で葉っぱは緑
…でも
白い太陽もあれば
赤い月もある
たとえ街路樹だって
一直線には並んでいない

何を見てるか
…を考えるのではなく
何にどう見えるか
…を感じること

それを絵心といって
いいのではないかと思う

心霊写真を流行らせたのは
きっと相当
絵心のある人だったに違いない

だから…人生日々更新