でじたけの「人生日々更新」愛

Episode No.7433(20220606)[信条]Creed

文明開化の明治時代まで
愛…という言葉は
日本にはなかったという

日本の古典文学を好んだ
三島由紀夫に言わせれば…

僕は愛という言葉は嫌いなんです
愛というのはキリスト教概念でね
古来から日本には恋しかない
恋で充分じゃないですか

…ということらしい

そのわりに…
『愛の渇き』『愛の疾走』
…といった題名の小説も書いている

読んでいないので
何ともいえないところだけれど
題名から察するに
決して愛を賛美しているのではなく
愛によって狂わされた
人間を描いているのではないか

まずは読んでみないければ…だけど

ペリー来航より以前に
布教のために海外で作られた
英和辞書で
LOVEを引いてみると確かに
コイ(恋)と書かれている

では何故
そのまま恋ではなく
愛という言葉が生まれたのか?

愛は…
愛でること…であり
愛らしい…とは
可愛らしいものを差す

つまり…情である

それも
目にしたものに対して
動かされた情だ

対して恋は
自らが発する思いであり
良く言えば自主的だが
悪く捕らえれば
ひとり合点の思い込みである

もちろんどちらが
いいとか悪いとかではないが
立ち位置の違いは
認識しておいた方が賢明だ

そこを勘違いしていると
すぐに
裏切られた気持ちになってしまうから

だから…人生日々更新

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