Episode No.7342(20220219):[趣味]Hobby
温故知新
動画編集をしていると
新しいテクノロジーには
毎度驚かされる
昔やってみたくても
できなかったことができそう
…で
やるってみると確かにできる
…おもしろい
画質もどんどん向上している
だがここで
画質については追求するのをやめた
4Kだの5Kだのといったところで
デジタルリマスターで
チャップリンや寅さんの面白さが
変わるわけでもないと思うし…
なまじハッキリ見えることで
想像を膨らませて楽しむ機会を失い
見えなくなってしまうものがあることを
感じるようになった
それはちょうど
テレビドラマが16mmフィルムから
ビデオに変わった時に感じた違和感と似ている
セットはちゃちに見え
空間は狭くなった
被写体はハッキリ見えるが
そこにある空気が写っていない感じがした
自分が初めて手にした
8mmフィルムカメラは
シングルエイトというやつで
カメラのボディは樹脂製だったが…
それより10年位前…1950年代には
ダブルエイトというものがあった
自分がいじりはじめた頃の映写機も
シングルとダブルの切り替えがついていた
今また8mmフィルムで撮ろうとしても
日本でフィルムは買えないし
現像するにも金と時間がかかる
さすがにそこまではできないが
ダブルエイト時代のカメラは
映画用のカメラをそのまま縮小したもので
レンズ交換が可能だ
そのレンズを
今あるデジタルカメラに装着して撮れば
空気感のある
昔ながらの絵が撮れるのではないか…
そんなことをやってる
YouTuberもたくさんいるので
見よう見まねで挑戦してみることにした
例えは少々わかりづらいかもしれないが…
高画質で撮られた動画は何だか
びっしりと文字が埋め尽くされた
新聞や定款のような感じがして
よほど撮り手が見せたい部分を
明確にフォーカスしてくれていないと
見ていて疲れる
対して決して画質の良くない動画は
最初から見せたい部分にフォーカスしないと
撮影することができない
いわば…詩のようなもの
その方がかえって
伝えたい雰囲気は伝わるのではないか
日常の景色という情報も
そこにいる人たちがすべて
正確に捉えているわけではない
人は結局
自分が見たいところしか見ていない
情報をそのままの状態で提示して
自分に必要な部分だけ見てください
…というのは
表現ではなく単なる伝達に違いない
伝えたいのは表情や空気感
高画質にこだわるのはもうやめた
だから…人生日々更新