でじたけの「人生日々更新」歴史を書く〈上〉

Episode No.6987(20210101)[挑戦]Challenge
歴史を書く〈上〉

今年2021年は助蔵没後100周年イヤー
そこで改めて
自分と下田の歴史との関わりについて
2回にわたって書いてみた…

50歳になって
伊豆下田に出入するようになり
歴史に興味を覚え
さまざまな出会いに後押しされて
58歳になった去年までに…

・眞 斎藤きち傳 安直楼始末記
・唐人お吉の真実〜まんが安直楼始末記
・唐人お吉を作った男たち
・横濱居留地17番地
・ハリスに仕え お吉に恋した 下田の少年
 助蔵物語

以上5冊の本を作り上げることができた
最初の1冊は廃盤にしたが
残り4冊はAmazonでもご購入いただける

…とこんな風に書くと
たいそう立派な話のようだが

もともと広告広報の仕事をしてたので
書いたものを本にする方法は知っていた

別に出版社からの依頼を受けたわけでなく
すべて時前で印刷…
流通をしていただける出版社があったので
そこに流通を委託しているだけのことだ

本来
本を作るには企画を立てて
それを出版社に持ち込んむのが通常だと思う

何故それをしなかったのかと言えば…
売れる本を作らなければならなくなってしまうから

出版社は本を売らないと成り立たない
作るからには
たくさん売りたいのは山々ではあるけれど…

そもそも「唐人お吉」という作られた物語が
あたかも真実のように戦前から今日に至るまで
伝わってきたことに
強い疑問を感じたことがきっかけで
はじめた活動だから

売れる演出よりも
真実を伝えることに重きを置きたかった

そこで納得のいくものを作り上げるには
スポンサー(出版社)の意向に振り回されたくない

そのためには
時前でやるのが一番…と腹をくくった次第

もっとも自分のような
無名の素人に原稿を依頼する出版社など
ハナからないだろうしね

企画〜執筆〜進行管理〜編集〜装丁
…に至るまで
すべて自分独りでやっていると

はたして
これが正しい方向性なのか
これで伝わるのか
…正解がわからなくなってくる

そんな中…2019年に
第22回日本自費出版文化賞

・唐人お吉の真実〜まんが安直楼始末記
・唐人お吉を作った男たち

…の2冊が入選を果たせたことは
大きな励みになった
憧れの中山千夏さんともお話できたしね

そして何より
下田市教育委員会のはからいで
下田市内の小中学校の図書室に
これらの本を収蔵してもらえたことが嬉しい

この本を読んで育った子供たちが
新しい歴史を刻んでくれるに違いない

何年も先に伝えられる仕事…
50歳を過ぎて
こういう仕事に巡り会えたことは
実に幸せだった

【後編へ続く】

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