Episode No.6831(20200703)：[挑戦]Challenge
助蔵物語・制作ノート〈４７〉
答えのない作業

今日にも印刷入稿しなければならない
…というのに
まだセリフを直してる

そもそも「助蔵物語」のシナリオは
もう２年くらい前に書いている

漫画家さんが絵を付けてくれた時点で
手直しもするが…
そこからまた時間を経て
さらに直したくなってくる

同じ文章を
２年も繰り返し眺めていると
どうしてもアラが見えて来る

描いているのは
実在した人物なので
時間をかければかけるほど
その人となりが
わかるようにもなってくる

物語の都合上
最初は「自分の言葉」で
書いてしまったセリフを捨てて
もっと気の利いた言葉を
言わせろとキャラクターが迫って来る

まして漫画のセリフは短いので
よくよく吟味しないと
気の利いた言葉にはならない

フキダシのひとつ一つが
格言になるくらいが理想だ

こうした作業は
プロの物書きにとっては
当たり前のことだと思うが
不慣れな自分には
気づくまでに
かなり時間を要してしまう

それでも
入稿直前に気づいてしまったら
直さないわけにはいかない

答えのない作業が時間切れまで続く
…まるで人生そのもの

だから、人生日々更新