Episode No.6809(20200608)：[挑戦]Challenge
助蔵物語・制作ノート〈２５〉
今なぜあえて本なのか？

今や誰もがネットを通じて
全世界に向けて
情報を発信できる時代…

しかも安価に

そんな時代にあって
何故わざわざ
印刷費をかけて本を作るのか？

それはまず
…本への憧れがあるから

自分が小さい頃手にしたものを
自分でも作ってみたい
…という単純な憧れ

また本を作れば
たとえ自費出版であっても
国立国会図書館に収蔵してもらえる

つまり
国のタイムカプセルに
自分の作品を入れることができる

100年後、200年後の誰かが
読んでくれるかもしれない
…という夢

もちろんそれだけではない

肝心なのは伝えたいことが
うまく伝わるかどうか…

これまで「唐人お吉」に関して
ホームページやfacebookにも
たくさん書き込みをしてきた

興味のある方には読んでいただけるが
興味のない方は
そのページすら開くことはない

たとえ興味のある人でも
流し読みする程度がほとんどだろう
…自分もそうだ

ところが本というカタチになると
ジックリ読んでもらえる

誰もが容易にネットを通じて
情報発信をできる時代は…
言い換えれば
情報が過多になり
すぐに埋もれてしまう時代でもある

そんな中で
あえて本にすると
まずその本気さが伝わるように思う

本気を伝えるには
相当な労力と金もいる

簡単な方法で
本気さを伝えることはできない

そして本なら…
どこかでたまたま何気なく
手にとってくれる人が
あるかもしれない

１と０で構成された
デジタルの時代は
ピンポイントで情報を探すのには
適しているいるけれど…

たまたま率は低いように思う

そもそも
お吉のことも助蔵のことも
たまたま知っただけだし、ね

だから、人生日々更新