Episode No.6789(20200515)：[挑戦]Challenge
助蔵物語・制作ノート〈５〉
タッグマッチ再び

「安直楼始末記」に続いて
「助蔵物語」を描いてくださった
漫画家の荒木浩之さんは熊本在住

前作と同様に
横浜在住の自分とのやりとりは
Web掲示板によって行い
電話ですらお話ししていない

お会いしたのは一昨年の３月
下田で行った
「安直楼始末記」完成イベントの時だけだ

次は「助蔵物語」をやりたい
…という話は
「安直楼始末記」の完成が見えた頃
すでにお話ししてあった

大変な作業になるという
覚悟はされていたようで…

下田でのイベントが終わり
お帰り間の際…
宿泊先の下田東急ホテルのロビーで
荒木さんは
ちょっと神妙な顔つきをしながら私に尋ねた

「助蔵物語」はいつ制作開始に
なるのでしょうか？

その時にはまだ
シナリオもできていなかったので
正確にお答えすることはできなかった

助蔵のエピソードについては
いつかカタチにするつもりで
いくつか書いてはいたが…
それは自分のためのものだった

前後関係がわからないと
何故この話が感動的なのかを
伝えることはできない

その人物の事情だけでなく
時代背景の動きも理解してもらう必要がある
そこが歴史物語の
難しいところでもある

どうにも「助蔵物語」は長編になる

「安直楼始末記」の時は
Web掲示板でのスカッシュは
約３ヶ月間続いた

こちらも腹をくくって
改めて荒木さんに声をおかけしたのは
その年の秋口

そこから今度は
１年半のスカッシュがはじまった

だから、人生日々更新