Episode No.6648(20191203)：[生活]Life

ユーモアのセンス
Sense of humor

隣の芝生が青く見える
…のと一緒で
隣の出すゴミは汚く見える。

他人の失敗には気づいても、
自分の失敗には気づかない。

これは、つまり…客観性の問題。

他人に対しては
客観性をもって接するしかないが、
自分に対しての客観性は、
なかなか持つことができない。

作家の阿川弘之が、
師匠である志賀直哉の
ユーモアについて語った講演をCDで聴いた。

ユーモアに必要なことは何か…？

自分を一旦、状況の外に置き、
客観的な観点で
誰にもありそうな、
滑稽さを笑いとばすのがユーモアで、
上等なユーモアは普遍的なものである。
…と説明されていた。

隣のゴミは汚い
…と
顔をしかめた人が出したゴミは、
実はもっと汚くて、
また他の誰かが鼻をつまむ。

チャップリンの映画にありそうな、
そんな情景こそがユーモアだろう。

自分のやっていることは棚上げして、
他人をあざ笑っているような人には
…ユーモアのセンスのカケラもない。

だから、人生日々更新。