でじたけの「人生日々更新」大和魂

Episode No.6611(20191021)[信条]Creed

大和魂
Japanese mind strength

今月は大型台風のおかげで、
いろいろと予定変更を余儀なくされた上、
余計な仕事が増えたが…

別に停電しているわけでもなければ、
寝床を奪われたわけでもない。

この程度のことで腐っていたのでは、
避難生活をしている方々や
孤立生活で不便な暮らしを
している方々に申し訳がない。

天災のニュースを見る度に、
日本人の底力には圧倒される。

お互いさま…と言うだけで、
泣き叫んで自暴自棄に陥ることもなく、
淡々と復旧作業をする姿…

同じような光景は、
今から150年ほど前にも目撃されている。

台風19号のニュースでも、
度々映しだされた伊豆下田。

そこへ駐在していた
初代駐日総領事ハリスと、
その通訳として来日したヒュースケンが、
台風に見舞われた翌朝、浜辺に出てみると、
荒れ果てた作業小屋や大破した舟に驚愕した。

しかし、もっと驚いたのは、
そこで復旧作業をする日本人たちが
文句ひとつ言わず、
時には笑顔を見せ合いながら、
復旧業をしていたことだった
…と彼らの日記に書かれている。

高畑勲監督の「火垂るの墓」にも、
空襲の後、焼け出された人たちが
たき火をするシーンに…
「うちだけ焼け残ったら肩身が狭かったよ」
…というセリフがある。

絶望の中にあって、
こうした心境になれる日本人の感覚は、
それを理解できない外国人から、
しばしば誤解されることもあるが
…これぞ、大和魂なのだと思う。

だから、人生日々更新。

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