Episode No.6503(20190617)：[信条]Creed

人生100年問題
You should think about living now rather than living longer

寿命が長くなって、
長くなった分、
どうやって食って行くか
…が日本の社会問題になってる。

暴論のようだけど、
とても贅沢な悩みだと思う。

そりゃあ、
自分はまだ50代半ばで、
死というものに対峙していないからだ
…と言われれば、
そうかもしれないけれど。

自分は自分なりに
死というものと接してきている。

三島由紀夫が言ってるように…
いくつ死体を見たから偉い
…なんてことは言えないだろう。

残酷さや無念さを感じるには、
１つの死体を間近で見ていれば充分だ。

いくつもの山の麓まで行って、
たくさんの山を見上げるのと、
たった１つの山の頂上まで
自分の足で登るのとでは、
どちらが山について知っているか
…といえば、
登った経験がある方に違いない。

そもそも、
長生きすることが幸せだとは、
とても思えない。

確かに長生きをすれば、
旨いものを口にする機会は増えるだろう。

だが、一方で、
親しい人たちの死にも、
たくさん直面しなければならなくなる。

それに長生きが幸せなら、
若くして亡くなった友人たちは、
みんな不幸だったことになってしまうが…、
そう思われることが彼らにとって
供養になるとは感じられない。

彼らは彼らなりに
幸せな人生を全うしたと…考えたい。

むろん、寿命に逆らって、
自ら命を絶つことは
あってはならないと思うが、
無理矢理、長生きすることも、また
寿命に逆らっていることにならないか？

締め切りを延ばしてるだけじゃ、
…結局、何もできやしない。

ウルトラマンは
３分間しか戦えないから強くなれる。

そして、
スティーブ・ジョブズは言った。

「死」は生命にとって
　最もすばらしい発明品だ。

だから、人生日々更新。