Episode No.6430(20190323)：[信条]Creed

伝えたい人
Unknown great man

歴史…というと、
何年に何があった
…といった年表を強引に詰め込んだ
学生時代の記憶が邪魔をして、
つい目をそらしたく人も多いだろう。

まさしく、自分もそうだった。

ところが
自主的に興味の赴くまま、
ある一点を追求していくと、
そこが起点となって、
その周辺にも興味が及び…
気がつけば、他人からは
歴史に詳しい人
…と思われるようになっていた。

自身では
歴史に詳しいなんて、
とても思えやしない。

かなり偏った情報を
持ち合わせているだけのことだ。

例えて言うなら…
譜面も読めず、
音楽の基礎的な勉強は
一切していないのに、
一曲だけ、
素人離れした曲が弾ける
…ようなものだろう。

素人騙しの
そんな技量で満足するだけでは、
宴会の余興になってしまう。

それを求めていたなら、
それでいいのかもしれないが…。

自分が知ったことを
できるだけ多くの人に知ってもらいたい
…と望むなら、
何度も繰り返し、表現していく必要がある。

考えてみると、
自分が追求しているのは
…実は歴史ではない。

そこにいた
特定の人物について追求しているのであって、
歴史を調べるのは、
その人物を理解するための手段に過ぎない。

当然、特定の人物を取り囲む環境には、
時代背景もあるし…他の人物もたくさんいる。

そうした周囲の人物たちまで、
ひとりずつ掘り下げていくには、
まだまだ相当の時間がかかりそうだ。

本編もまともに完成していないというのに、
スピンオフばかりに気を取られているようで、
ともすれば散漫になりかねないが、
…およそ優先順位は決まっている。

いくら魅力的な人物であっても、
ある程度正しい伝記が
書かれている人については書かない
…というか、書く必要がないと思う。

ちっとも有名じゃないけど、
こんな目に遭った人がいて…
こんなことに悩んで…
でもこんな風に逞しく生き抜いた。

自分が伝えたいのは…そんな人物。