Episode No.6400(20190216):[日記]Diary
30年目の再会
Reunion for 30years
先週、珍しく
伊豆以外に出張へ出かけた。
行き先は、名古屋。
名古屋へは、
もう何度も行っているが、
残念ながら
仕事以外で訪ねたことはない。
目的の場所に行って、
仕事が終われば急いで戻る。
したがって、
観光めいたことはしたことがない。
子供の頃に
シャチホコを見た記憶が、
うっすらとあるので…
あるいは家族旅行的なもので
一度くらいは観光をしたことが
あるのかもしれないが
…残念ながらその程度でしかない。
だが、シャチホコ以上に
印象に残っているものがある。
それが、名古屋で行われた
世界デザイン博覧会で見た…巨大な騎馬隊の像だ。
今回、奇しくも、
そのスフォルツァ騎馬像に再会することができた。
仕事先だった名古屋国際会議場に、
あの時の巨像が保管展示されていたのだ。
かのレオナルド・ダ・ヴィンチが
製作を試みるも、未完に終わった騎馬像を
現代の技術を駆使して
FRPによって完成させたもので、
全高8.3m・幅3.6m・全長8.8mもある。
世界デザイン博覧会が開催されたのは、
今からちょうど30年前の1989年。
確か取材の仕事があって2回見に行った。
平成最初の年に出会った騎馬像に、
平成最期の年に再会できたということに、
何とも感慨深いものを感じた。
と、同時に…
30年前にも働いていた自分の年齢を思う。
最初に見た時には独身だった自分が、
今は3人の子持ちで、
しかも一番上は去年就職し、
2人目もこの春、就職する。
30年…という時間は
国の歴史から見ればほんの一瞬だが、
個人の歴史からすれば、かように長い。