Episode No.6279(20180928)：[徒然]Others

もの語る
History is transmitted in stories

歴史について誰かと話していると、
たいていの人の歴史に関するソースは、
大河ドラマだったり…
映画だったり…
小説だったり…

少なくとも学生時代、
歴史の授業で教わったことではない
…ことに気づく。

自分は今でこそ
他人に得意がりたいばっかりに、
みんなが知らない歴史のエピソードを
調べることが好きになったけれど、
学生時代の授業を覚えていないどころか、
歴史小説さえ読んだこともなかった。

ただ、ドラマや映画で観たことは覚えている。

結局、多くの人の記憶に残っているのは、
歴史の「資料」ではなく、「物語」なのだ。

年表には「結果」は書かれているが、
「動機」は書かれていない。

ドラマは
何故そうだったのかを語ることによって
成り立っている。

これは何も歴史に限ったことではないだろう。

わかりやすい話をする人の
話の流れには、起承転結がある。
そして、面白い話にはオチがある。

うまい語り口で
何故そうだったのかを知ると、
見聞きした人は理解できた気になる。

そして、研究者は別として…
一般の人が歴史から学びたいことは、
何年に何があった…ということではなく、
現代を生きる勇気に結びつく、
何故、頑張れたのか…という、
先人のスピリッツに違いない。