でじたけの「人生日々更新」来たるべき世界

Episode No.6277(20180926)[生活]Life

来たるべき世界
The coming future

運送屋の兄ちゃんが、
人手不足で仕事が厳しいという。

夏休みの会社が多い時にはホッとする
…と少し涼んでもらっている間にこんな会話をした。

これからどんどん人口が減っていって
年寄りばかりが増えていく。

一方、AI技術が発達して、
遠くない将来には
自動運転なんてことも当たり前の時代が来る。

そうなると運送業界は、どうなっていくだろう…?

荷物を載せた自動運転のトラックに
年配の配達人が同乗する。
自動運転だからハンドルは握らない。
そもそもハンドルはなくなっているかもしれない。

年配の配達人は荷物と一緒に
届け先まで乗せられて、
到着したら、ただハンコをもらうだけ。
そういう年寄りでもできる
仕事のシステムができあがっていくんじゃないか?

現にホテルの受付をロボットにさせている所もあるし、
大手銀行では窓口業務をロボットにやらせようと
真剣な準備が進んでいるという。

ただ、運送屋の荷物を受け取るのは
家にいる年寄りが多いだろうから、
ハンコをもらう仕事は人の方がいいだろう。

そこで、だ。

今、ハンドルを握ることを仕事としている貴方は、
そういう時代が来た時に、
ハンドルのないトラックに乗ることができますか…?

どんなに便利になっても、
使い慣れたハンドルがないトラックに乗るのは…怖くない?

彼は、もちろん…怖い、と言った。

便利さというものは、実は、
慣れている…ということで、
最先端の道具を使うことではない。

時代に置いていかれ…ということは
最先端の道具を使いこなせない…ということである。

来たるべき未来の仕事に備えて、
ハンドルを握らずにトラックを運転しようとしない様、
運送屋の兄ちゃんに言って…
彼はまた炎天下の中を出て行った。

だから、人生日々更新。

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