Episode No.6253(20180829)：[生活]Life

生きる役割
World of consciousness

役者や作家など、
いわゆるクリエイティブな仕事に限らず
あわゆる仕事…もっといえば、
目が覚めて、眠りに落ちるまでの間に
意識して行うことはあらかた、
何かの役割を担って、
何かの役を遂行していると言ってもいい。

目が覚めたとたん、
夫や妻になり、
学生になり、社会人となって…
組織では与えられた役をすることによって
評価や対価を積み上げる。

自分の時間がない…と嘆きながら、
自分の時間がない
勤勉な善人を演じることに甘んじてしまう。

すべての役割をかなぐり捨てて、
したいことなど…実はなく、
台本がないと身動きひとつとれない役者のように
毎日を生きているのでないだろうか…。

どうせなら、名優をめざそう。
たった一行のト書きでも、
存在感と深みのある表情を作ることが出来る役者を。

あるいは、
台本のせいにしていないで、
自分で台本を書く…か。

意識の世界には、
そのどちらかにしか居場所はない。

そして居場所を求めるのが…
生きるという仕事の根幹。