Episode No.6229(20180801)：[日記]Diary

日常の哲学
Everyday philosophy

十数年使っていた椅子が、
相当くたびれてきて、
腰にも負担になっているので買い換えた。

いつものAmazon、実に安い。
しかもすぐ届く。
それはいいのだが
…案の定、組み立ての必要がある。

昔はこういうのは得意としたところで、
日曜大工に凝ったこともあるのだが、
今や見ただけでうんざりしてしまうのだ。

こういうことに面倒くささを感じるのが、
先ず以て、年をとった証拠だと思う。

それでも、
他にやる者がいないだから
自分でやるしかない。

さて、
汗をにじませながら組み立てを進めると、
背もたれのパーツがうまくつかない。

はて、と見たら
座に取り付けるパーツを
前後逆に取り付けていた。

説明書がわかりづらいせいだ
…と怒るも、よく見ればちゃんと
前後を示すシールが貼りつけられていた。

最初の思い込みが、
後のすべての工程を
無にしてしまうことが間々ある。

ようやく締めたボルトをすべて取り外す。

気を取り直して組み直しをすると、
今度は、さっきまであった
ボルトが１本見当たらない。

そこでまた大いに苛立つ…が
原因はどう考えても自分にしかない。

こうして、
無駄に手を傷めながら、
ようやく椅子が完成する。

座ってみれば…なかなか心地良い。

最初の思い込みを反省しない限り、
納得のいく完成は見ないし、
安堵できる成果も感じることはできない。

…と自戒しながら、
もう二度と使うことはないであろう、
付属のちゃちな六角レンチを
後生大事にしまい込むんでしまう
…のも、年のせいに違いない。