でじたけの「人生日々更新」強がろうとするモラル

Episode No.5906(20170720)[信条]Creed

強がろうとするモラル
Instincts wishing strength

著名人が言った言葉だから、
すべてが正しい…ということはないが、
やはり一流を極めた人の言葉には
琴線に触れるものがある。

三島由紀夫が死の一週間前のインタビューで…
(前後の)日本人には
強がろうとするモラルが欠如している。
…という主旨のことを話していた。

国が貧しい時代や
戦争などで生きることすら厳しい時代には、
強がろうとするモラルがないと、
とても生き抜けなかった。

がしかし…
国が豊かになって
弱くても生きるだけなら困らない時代になると、
強がろうとする者が減ってきた。

そうした現象は
戦後生まれの自分にも感じられることがある。

弱さを前面に出すことは、
大変正直でいいことのようだが、
一方で現状を肯定し、
未来を切り開こうとする気概に欠けている。

こうありたい…という理想や夢があるなら、
とても今の自分に甘んじてはいられないし、
甘んじるなら理想や夢を語ることはできない。

たいていの場合、
努力するのなんてまっぴらだから、
本当は甘んじて過ごしたいのだけれど…
自分が関わっている
仕事や家族や子供を育てる必要があって、
そうしたことにケツを叩かれ、何とか頑張るもの。
…結果、
それが自分の存在価値を高めることにもなり、
最終的には幸せに近づくことができる。

強がろうとするモラルは、
できないことをできるようにする気概であって、
頑張らないで幸せになる方法はない
…ということだ。

頑張らなくていい理由を探していると、
その時は楽だが、
最終的に幸せは遠ざかってしまうだろう。

だから、人生日々更新。

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